図書館の貸し出し履歴の保存について

2008年1月24日 18時10分 | カテゴリー: 活動報告

1月11日の新聞の記事について質問しました

図書館の貸し出し履歴の保存については、個人情報の中でも「思想信条の自由」に触れるため、取り扱いには配慮が必要なものです。切り取りや破損などマナーの悪さが目立つからといって、返却時に消去されるべきデータが利用者の知らないところで保存されることは承認できません。どのような理由、決定の経緯、利用者への知らせ方など質問しました。
図書館の蔵書やCDは区民の共有財産です。切り取りや破損などに対するマナー向上の啓発は別の形で行われることが望ましいと思います。
皆様のご意見をぜひお聞かせください。

図書館長からの説明は以下のとおりです。
履歴につきまして、図書を保全するという観点からある程度、履歴の期間をのばすというものです。昨年の12月21日から図書館のITシステムの変更をおこない、利便性を向上させました。仕様の変更、利便性の向上については、ほぼ1年半かけて図書館の中で開発部会を立ち上げて検討したなかで、貸し出し履歴の延長についても検討しました。
本の切り取りやCDの破損が多くなっています。特にCDは、歌詞カードと付属資料などを窓口で返却時に確認していますが、中身が違う、傷による音飛びなどはすべてを聞かないとわからないため窓口では発見できません。年間583万点を超える貸し出し実績もあり、窓口での点検が難しいことから、履歴を延長して保全を図ることとしました。

思想信条については、図書館の側でも慎重に取り扱いをすることは十分認識しています。個人の貸し出し履歴は現状どおり一切残りません。個人情報の取り扱いについては練馬の個人情報保護審議会にかけて集める項目などについては、抵触していないことを以前に確認しています。履歴の保存については、事前に情報公開課に確認しています。
本やCDからの履歴を2世代前の方について13週間保存しますが、資料のほうからしかアクセスできないシステムになっています。資料に何もなければ順次消えていく記録と考えています。破損を見つけた場合には、特定の権限を持った職員しか利用者についてアクセスできません。また、暗号化されているので操作をしないと個人名にたどりつけないようになっています。思想信条に触れることはしていないとの判断です。個人情報の保護としてしっかりとセキュリティをかけていますし、図書館として前向きな、しっかり取り組む姿勢を打ち出し、書架の保全に努めるためのものです。

「情報公開して理解を得てから実施するべきだった」と新聞記事に書かれていましたが、システムの変更について、利便性の向上、システムの内容を館内のポスターで事前に周知し、窓口での質問にはその都度答えています。ただし、ホームページには掲載が遅れました。新聞記事を見た方から指摘があり、詳細について早速掲載しました。