江戸川区のすくすくスクールを見学

2008年8月11日 15時22分 | カテゴリー: 子ども・教育

子ども放課後プランの学童保育と放課後見守りの一体型事業

文部科学省と厚生労働省から提案された「放課後子どもプラン」のモデル事業といわれている江戸川区の「すくすくスクール」を見学することができました。生活者ネットワークの新人代理人(2007年選挙初当選の区議・市議)の企画ツアーで、江戸川区議の新村さんは、すくすくスクールの元クラブマネージャーなので、教育委員会の話と地域住民としての体験談を聞くことができました。

クラブマネージャー(1名)は、区の非常勤職員ですくすくスクールの代表として、学校や地域との調整をしています。クラブマネージャーは、学校とかかわりの深い地域の人が担っています。見学した船堀第二小学校のクラブマネージャーは、町会長なので、地域の人も積極的に参加してくれているとのことでした。
実際に子ども達の安全管理などを担っているのはサブマネージャー(2〜5名)です。導入当初は学童クラブの正規職員が担っていたそうですが、教員もしくは保育士の資格を持つ非常勤職員へと移行しているとのことでした。すべて非常勤にすると運営は非常に厳しくなるとの関係者意見もあるそうです。
さらにプレイングパートナー(4〜8名)として、児童の見守りなど活動の補助的業務を担っている区臨時職員が配置されています。また、区の補助金で活動する支援組織としてサポートセンターがあり、子ども達と地域住民の交流を促す企画を行っています。

練馬区では、保護者や地域住民で「学校応援団」というNPOを組織して見守り事業のみを受託しています。現在24校で実施、2010年度の全校設置を目標にしています。「子ども放課後プラン関係者会議」では、放課後の見守りとして担い手を確保しているため、三期休業中まで担うことは難しいとの意見でした。学童クラブは、一部委託になっているものの直営で運営されていて、保護者は存続を望んでいます。

江戸川区は、人口約67万人、小学校73校、児童数38,041人(2007年5月1日現在)で、子どもが増え続けています(練馬区は、人口約70万人、小学校69校、児童数33,972人でピーク時の約6割)。
全小学校にすくすくスクールという制度を導入し、学童クラブの定員をなくし、待機児を解消しました。一般登録は、練馬区での学校応援団による「ひろば事業」と同じで、保護者の責任で参加させる見守り事業です。そして、学童登録は、練馬区での「学童クラブ」と同じ事業に位置づけていますが、内容はかなり違っていました。

まず、専用の部屋がないことです。スタッフの見守る中、区分に関係なく自分達で考えながら活動するとのことですが、来たいときだけ来る一般登録の子と違い、家の代わりでもある学童登録の子は、気持ちの乗らない時や体調の優れない時でも多くの子どもの喧騒の中に置かれることになります。
おやつのことがよく話題になりますが、世田谷区の新BOPでも練馬区のモデル事業でも子ども達に混乱は見られませんでした。江戸川区でも問題はなかったそうですが、現在はおやつではなく、希望者のみの補食に変更し、アンパンなどを出しているそうです。
学童の保護・保育としての機能が、不十分ではないかと感じました。

練馬区では、今年度もモデル事業が行われますが、学校外にある学童クラブとの連携の方法や空教室の無い学校でどのように活動場所を確保していくかなど、課題はたくさんあります。