練馬の第二次派遣村で

2009年1月8日 12時44分 | カテゴリー: 活動報告

宿泊施設と福祉事務所で見てきたこと感じたこと

「7日に集団で生活保護の申請に行くのでこられる方は9時に現地に」との連絡を受けて宿泊施設に行きました。
10時に実行委員会から厚生労働省との交渉結果の報告があるので、報告を聞いてから福祉事務所に行くことに予定が変更となりました。5日に千代田区で申請を終えている方が多いようで、136人中26人の方が申請することになりました。福祉事務所も一度に手続きできないので、病院にかかりたい方6人が午前中に、午後は10人ずつ申請に行きました。石神井総合福祉事務所には、大泉と練馬から数名の応援職員が来ていました。
問題は今後の対応です。今までも指摘してきたことですが、ケースワーカーの配置が不足していることです。一人で担当する件数が増えているために、決めの細かい対応ができないことが懸念されます。お金を渡せばいいのではなく、NPOもやいがやっているような生活再建のための相談の受け皿が必要です。

11時近くになって、派遣村実行委員会から厚生労働省との交渉結果が報告されました。「生活保護申請をした方には、住まいや仕事を探すための行動費として1万円が支給されること、その1万円は生活保護費支給時に相殺されないこと」「生活保護申請をしない方は社会福祉協議会の小口貸付金(5〜10万円)で対応すること」「生活保護の認定は、9日までに行い保護費を支給すること」などでした。
話の中で心に響いたのは「皆さんが行動した、訴えた成果です。厚生労働省は代表者20人ぐらいになら会うと言ったが、全員に会ってくれと派遣村に来てもらった。その時の皆さんの冷静な対応と発言で、ことの大変さを実感したと思う。職員は来た時と帰る時で明らかに対応が違っていた。」です。私も実際に行って数時間の中で、現場で触れる感じることが大切だと思いました。
区の職員数名が受け入れの時に来たようですが、今のこの現状を見て、話を聞くことが必要ではないでしょうか。区長や教育長が来る予定はないのでしょうか。

福祉事務所で待っている間や申請を終えて帰る道すがら話を聴きました。部屋を探したい、仕事を見つけたいと前向きなことも言っていましたが、やはり不安の方が大きいようでした。「昨日、ボランティアで社会福祉士の人が来て、話を聴いてくれた」とも言っていました。今年の3月で閉校した福祉学院の施設を使っているので、保健室があり、保健士が来ていました。メンタルケアがもっと必要ではないかと思いました。

会議があって、練馬のネット事務所に行った帰り、大泉学園駅を降りたところで、一緒に福祉事務所に行った方に出会いました。「もう年だからか、条件が悪いからか、今日もう認定されたよ。明日は住むところを探しにいく」と嬉しそうに話してくれました。厚生労働省も東京都(都道府県)も練馬区(市区町村)も今回のことをきっかけに生活を保障するしくみを考え直してほしいものです。派遣村に登録していなかったために第二次派遣村に入れなかった方が、福祉事務所を訪れていました。今年開設した路上生活者の緊急一時保護センターも約100人ほぼ満室になっています。
ひとりひとりのいのちが保障されるためのしくみを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。ご意見をお寄せください。

派遣村のホームページには・・
http://hakenmura.alt-server.org/「今回、入村者の当面の食住は確保されましたが、問題の本質的な解決は何一つ行われていません。こういう事態をもたらした派遣法の抜本的改正、困窮したひとびとが駆け込めるシェルターの整備などがこれからも求められています。」