夏休みの短縮はなぜ?

2009年8月20日 14時48分 | カテゴリー: 活動報告

練馬区立小中学校で一斉に実施される夏休み期間の短縮について

今年から夏休みの終わりが、8月31日から8月24日に変更されました。2年後に小学校、3年後に中学校で実施される新しい学習指導要領に対応するための、移行措置です。
教育基本法の改定や学力低下を心配する声を受けてつくられた新しい学習指導要領では、総合的な学習の時間を減らし、国語、算数など主要教科の時間を増やすことになっています。
練馬区の教育委員会では、2学期制の導入によって10時間程度の確保ができていると考え、①日数は現状のまま、1日の授業時間数を増やす ②土曜日を活用する ③長期休業日を短縮する 3つの案について検討しました。

平日の時間数が増えることは、児童・生徒にも教員にも負担が大きくなる。週5日制の流れに逆行するのはむずかしい。夏休みを7日間短縮して、土日を除く5日間の授業時間を確保するしかないとの結論になりました。2008年9月26日の教育委員会で、「練馬区立学校の管理運営に関する規則」の一部が改正され、正式に決定されました。校長会で意見を聞いたというものの、教員や保護者、当事者である子ども達の意向を聞くことなく、教育委員会内の議論で決まりました。文教委員会でも決定後の報告で、土曜日の活用はもっと検討できなかったのかといった意見がありましたが、事後報告であることを遺憾に思う声も聞かれました。

2学期制の導入によって、夏休みは学期を区切るものではなくなり、面談による指導や夏季補充教室などが行われています。短縮によって、教科指導の研究や行事の準備にあてる時間が削られることへの不安の声も先生方からは聞こえています。
夏休みは、学校を離れ、計画を立てて自立的に生活することや、日常ではできない体験をするためのものではなかったでしょうか。学力向上の声に押されて、なし崩し的に夏休みの意義は変わっています。子どもの育ちや学びについて、話しませんか。