教科書採択について

2010年8月12日 17時22分 | カテゴリー: 活動報告

 教科書はどのようにして選ばれるのか

8月9日の教育委員会は、議案「練馬区立小学校教科用図書の採択について」があるため、傍聴希望者が通常より多く、32名でした。傍聴席の定員18名の抽選にあたり、傍聴することができました。希望者全員が傍聴できることが、情報公開のあり方としてあるべき姿ではないかと考えます。来年の中学校教科書には、100名を越える傍聴希望者が予測されるので、傍聴定員の拡大、別室での音声傍聴、開催場所の変更など、検討されることを要望します。

この日までに開催された「教科書協議会」「教科書調査会」「各校研究会」の調査報告や教育委員会臨時会での調査・研究は、すべて非公開でした。
5人の教育委員がそれぞれ審査結果を発表し、推薦の多かった発行者の図書について合意を確認し、決定していきました。傍聴者には、調査報告書などの資料やこれまでの議論の経過が非公開のままであり、当日は委員間の質疑応答もなかったので、推薦する図書のよい点だけが発表され、多数決で決まっているような印象を持ちました。

当日の委員会終了後に「小学校教科書協議会の答申」が公開され、調査項目が「内容」「構成・配列・分量」「表記および使用上の便宜」であることがわかりました。それぞれの教科書のよい点が列記されています。
後日「小学校教科書調査会」「各校研究会」の報告書を閲覧することができました。学年によってはむずかしいとの評価や実際の指導上のことなど、広範囲にわたった意見がありました。

子どもの頃、何度もくりかえし教科書を読んだことを思い出しました。インターネットもなかったあの頃、教科書と授業ノートが学習の基本でした。教科書で知ったこと、さらに調べたいと思ったこと、子どもたちの学ぶ意欲を育てることは、とても重要です。
教科書については、文部科学省の検定や歴史教科書をめぐる歴史認識の問題など、社会全体で子どもの育ちや学びをどのように支援していくのかという視点で議論していく必要があると思います。何より、大人の考え方を教えて育てる教育ではなく、共に学び、共に育つ、自ら考える力を育てる共育であってほしいと思います。