虐待を受けた子どもたち どうやって「おとな」になるの?

2010年9月13日 14時13分 | カテゴリー: 活動報告

困難を抱える子どもたちを支援する「カリヨン子どもセンター」理事の前田信一さんの講演を聞いて

子どもの虐待の報道が後を絶たない。保護されて終わりではない子どもたちの生活。保護された後の子どもたちを受け入れる場所や支援が、不足している現状があります。
児童養護施設、児童自立支援施設などの職員として、現在は社会福祉法人カリヨン子どもセンターを設立し、困難を抱える子どもたちを支援している前田信一さんを講師に迎え、子どもの人権について考える学習会を開催しました。

はじめに、前田さんが支援しているA君30歳との経過と今の状況を話してくれました。「子どもが自分で決めることが大切、自立するのを見守り、信じて待つことしかできない」「困ったときにSOSを送ってくる関係でいることが大切」ということです。
児童虐待防止法ができて、専門家会議や支援ネットワーク会議などが行われるようになったが、当事者である子どもや家族が不在で行われていることが問題。子どもを真ん中において、必要な支援をしていくことができていない。子どもに関心を持つ、地域力も問われている。など、私たちの取り組むべき課題を示してくれました。

私からは、練馬区の長期計画や次世代育成支援行動計画での虐待対応、予防の取り組みを報告しました。生活者ネットワークでは、子どもの権利を保障するための子どもの権利条例の制定を求めていますが、区は「事業を実行する中で、子どもの最善の利益を保障するので条例はつくらない」と言い続けています。
今後も子どもの権利条例の制定を目標におきながら、権利擁護のための第三者機関「オンブズパーソン」の設置など子どもの権利を保障する制度の実現に向けて活動していきます。

子どもの人権を考える学習会第2回として、「葦牙(あしかび)」の上映会を行います。
記録映画 葦牙 −あしかびー http://www.kazesoyo.com/
11月19日(金)18:20から石神井公園区民交流センター2階展示室、前売り券1000円、当日券1200円、中高生500円です。児童虐待をテーマにしたドキュメンタリー映画です。