第三回定例会の報告

2013年10月17日 11時45分 | カテゴリー: 活動報告

昨日の本会議は、台風の影響で14時半から始まりました。9月6日から始まった第三回定例区議会の最終本会議です。私は、補正予算議案の反対討論で登壇しました。決算特別委員会では、副委員長を務めました。試行で行った外郭団体の審査も混乱なく、無事委員会運営ができてほっとしています。

議案では、「建物の買入れについて(仮称練馬区立産業振興会館等)の一部変更について 」、「2012年度一般会計、国民健康保険事業会計、介護保険会計、後期高齢者医療会計の決算」、「2013年度一般会計補正予算」に反対しました。決算議案の反対理由は来月発行の区議会だよりに掲載されます。

練馬駅北口ビルの経費増は、その必要性に疑問があります。区立施設の購入費用の増額理由である4階事務所は、区民・産業プラザ条例に施設としての明確な位置づけがありません。産業経済関連団体に行政財産の目的外使用許可で事務所として提供しようとしていますが、その他区長が必要と認める施設とする理由も、貸付団体の選考基準、貸付条件も明確にされていません。すでにある施設を活用するために、公有財産を使用許可で提供してきたのとは違い、今回は新設の施設であり、利用団体の意向に合わせたために、100㎡を超えた部屋への機械設備工事費が負担増を招いています。2階西側のエスカレーターの設置についても2階のテナントがなかなか決まらないことと無関係とは思えません。さらに、産業・観光情報コーナー等内装整備工事費5700万円が、十分な説明もなく追加されています。今年3月に議決した金額を半年で簡単に増額し、区民への負担増を何とも思わない区の無責任さに憤りを感じています。

以下は補正予算議案の反対討論全文です。

生活者ネット・市民の声・ふくしフォーラムを代表し、議案第114号 2013年度一般会計補正予算に反対の立場で討論を行います。

補正額は42億8412万3千円で、補正後の額は2361億3462万6千円です。政府は景気の基調判断を「緩やかに回復しつつある」としていますが、拡大した非正規雇用、貧困格差は解消されず、生活に対する区民の不安は払拭できていません。また、生活保護基準の引下げや介護保険制度の要支援を介護給付から外そうとするなど、社会保障制度による安心も見込めないまま、消費税の増税が決まりました。

区は生活保護費の負担増を強調し、削減を求めようとしていますが、誰もが安定的に働ける環境がない、福祉的支援が足りず追い詰められて生活保護に頼らざるを得ない社会構造こそ、変えていく必要があります。

補正予算に景気対策として、今までと同じように、区内事業者を対象とした工事と備品購入の経費6億4千万円を盛り込みましたが、景気対策としての効果の検証が行われず、新たな取組みは検討されていません。幅広く使えるように耐震化助成の条件を緩和することや、太陽光パネル設置などの再生可能エネルギーへの転換を促進するための補助金拡充で、区民生活の支援と地域経済の活性化を同時にできるような景気対策を行うべきです。

保育施設における待機児解消は、補正予算で対応すべき喫緊の課題です。区は国の「待機児解消加速化プラン」を活用して200人の定員増を図るとしていますが、300人の待機児を見込んでいるという危機感の無さは問題です。保育に欠ける状況とは、保護者が働いている場合だけでなく、病気や虐待対応が求められる場合も含まれています。共働きでも認可保育園に入れない異常事態を重く受け止め、保育の質を確保した保育施設の拡充に取組むべきです。

大泉第一小学校校門前での切付け事件を受けて、学校安全安心ボランティアに校外パトロールも要請することを目的に、各小学校に20着のベストを配布することが、補正予算に盛り込まれました。しかし、監視体制の強化だけでは、未然に防ぐことは難しく、不審者を見つけることを目的としたパトロールは、人権侵害を招く恐れや地域の体感治安を悪くすることにもつながります。「不審者とはどういう人を指すのか」との質問に、「一義的には定義できないが、児童・生徒の身体等に対して危害を及ぼすおそれがある方々と捉えている」との回答でした。客観的な基準がないのに、疑いの目で見ることを求めるべきではありません。福祉的支援の充実や顔の見える関係づくりで、孤立化させない環境を整えるべきです。また、セーフティ教室など、子ども自身が自らの身を守る、危険を回避する力をつける機会を増やしていくべきです。

スポーツ祭東京2013・オリンピック招致気運醸成事業経費については、昨年度の補正予算でも同様の計上がありました。今回も広く区民の参加を促すものではなく、ほとんどがグッズの配布に費やされました。都の補助金であっても使い方の精査は必要です。

また、総合体育館で開催された銃剣道大会では、会場、その周辺に制服、私服の警官・機動隊員が初日200人、その後2日間は150人も配置されました。ビデオカメラによる撮影や入場時の持ち物検査、金属探知機のゲートを通らされるなど、国家権力による人権侵害、不当な扱いを区民が受けました。区民を守るべき立場にある区長は、このような事態を容認すべきではありません。区民が気軽に訪れ、スポーツを楽しむ祭りとは程遠い状況でしか開催できない競技のあり方を見直すべきです。

練馬駅北口ビル関連の経費については、公有財産の購入経費の増額に加え、産業・観光情報コーナー等内装整備工事費5700万円が、十分な説明もなく追加されています。経費削減のために民間に委ねたにもかかわらず、ズルズルと経費を増額して、区民の負担を増やすことは、許せません。

花とみどりの相談所の温室植物園解体工事設計委託料は、建築安全基本方針に基づいて、仮設建築物を解消するために行われるもので、本来必要のない財政負担です。建築基準法違反の経緯の解明は不十分で、責任の所在も明らかにされないままです。こうした区長の姿勢が、個人情報や預り金の紛失、学校給食費着服事件など不祥事が続く事につながっています。改めて、区長自らの責任を明らかにすることを求めます。

社会保障が削られ、増税や物価上昇で、ますます苦しい区民生活に向き合わず、基金を取り崩す厳しい財政状況の中、民間支援にズルズルと歳出を増やしている補正予算に反対し、討論を終わります。