震災復興と子どもの社会参加 ”石巻市子どもセンター”☆被災地視察1日目

2014年9月1日 10時31分 | カテゴリー: 子ども・教育, 活動報告

石巻市子どもセンター”らいつ”は子どもの社会参加の発信拠点

2012年は山田町「ゾンタハウス」、女川町「災害廃棄物処理施設」を視察。あれから2年たった今、被災地はどうなっているのか?生活者ネットワーク区議会議員のきみがき、橋本、やないと4人で、子どもの権利条例をベースに子ども参加で復興計画をつくった石巻市、練馬区が震災当初から職員を派遣して支援している亘理町を視察しました。

震災時は乳幼児、高齢者、障がい者と支援が優先される中で、軽視されがちな中高生を受け止め「ゾンタハウス」では学習支援が行われていました。では、震災復興に子どもの意見を反映させるには?石巻市子育て支援課から2009年に制定した「石巻市子どもの権利に関する条例」に基づいた震災復興の取組について聞きました。

子どもたちが取材した商店の情報などを展示

 

被害や仮設住宅・校舎等の建設により、公園や校庭などの居場所を子どもたちは失いました。一人で過ごし引きこもっていく子どもや夜の駅前に集まり、ストレスから大騒ぎする中高生、登校拒否や現実逃避行動など、子どもたちには様々な影響がみられたそうです。国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの連携・協働で子どもに関する様々な支援を実施し、現在では子どもたちの心が安定的になったと感じているそうです。

2011年の5月から6月にかけて、被災地の小学校4年生から高校生を対象にした「子どもの参加に関する意識調査」アンケートが実施されました。「まちのために何かしたい」と約90%の回答があり、石巻市まちづくりクラブを立ち上げました。地域復興に向けたまちづくりを子どもたちが考え、子どもセンター建設構想をまとめ、市とセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの協働で開設したのが「石巻市子どもセンター“らいつ”」です。運営委員として子どもたちが中心となり、事業の企画や運営などを行っています。

 

遊ぶ子どもを見守りながら保護者も息抜きができるスペース

 

施設は市に寄贈され、位置付けは児童館で、子どもの権利に関する条例に掲げた「安全に安心して生きる権利」「自分らしく育つ権利」「自分を守り、守られる権利」「社会へ参加する権利」「適切な支援を受ける権利」を柱に直営で運営されています。

木のぬくもりが感じられる心地よい空間で、大勢の子どもたちがくつろいだ様子で、遊んでいました。「居場所があることが大事。社会参加を経験した子どもたちが、将来のまちの担い手として留まってくれる」と担当職員は熱く語っていました。課題は「子どもの権利」に対するおとなの理解だそうで、講演会などを行っています。練馬区に子どもの権利条例をつくるための課題もおとなの理解を広げることと考えていたので、参考になりました。