子どもの学びを保障する教科書の役割を考えて

2015年8月10日 15時23分 | カテゴリー: 子ども・教育

8月7日の教育委員会の傍聴希望者は71名、抽選にもれた私は区役所19階の会議室で音声を傍聴しました。中学校の教科書採択の結果はこちら、育鵬社は採択されませんでしたが、今回初めて教育委員からの推薦がありました。教科書は誰のためのものなのか?もちろん、学びを保障される子どもたちのためのものです。それぞれの委員の子どもたちへの思い、教科書の果たす役割に対する認識の違いが表れていたと思います。「学校教育は教科書だけで学ぶものではない」その通りだと思いますし、子どもの学びは学校教育だけではありません。

しかし、教科書検定によって政治的圧力がかけられていることも見過ごすことはできません。沖縄戦の集団自決、従軍慰安婦などは、どのような状況であっても許されない人権侵害で、伝えていくべきことがらです。選定意見で「日本を肯定的にみることで、子どもたちの自己肯定感も上がるのではないか」と言っていたように記憶していますが、そうではないと感じます。子どもたちの自己肯定感が低いのは、ありのままを認められず、いい成績や従順であることを求められ、自己より集団を優先するよう求められるからではないでしょうか。集団にあっても自立した個人であることをもっと認めてほしい、それが子どもの人権を守ることにつながります。

採択前に出された陳情は7本ありましたが、4年前にはあった育鵬社や自由社の採択を求める陳情がありませんでした。これまであった両論がなく、前回のような「育鵬社・自由社を採択せよ」というメッセージがなかったことで、育鵬社を選んでも一部の意見に従ったことにならないという効果を狙ったのではと思うのは、考えすぎでしょうか?

疑問に思うのは、4年前に採択された教科書を使った教員は、授業に生かせたのか、使いやすかったのか、子どもたちからどのような反応があったのか、が聞こえてこないことです。中学生の意見も聞くべきです。

最後に、傍聴できなかったみなさんも議事録など見てほしいと思います。まだ5月までしか議事録が出ていないのはちょっと遅いです。(言い続けた結果かわかりませんが、庁議の記録の議事録は6月まで公開されています)音声傍聴の会場では、画像配信の要望も出ていました。これだけの関心の高さを考えれば画像公開は検討されるべきですね。