京都市の空き家活用「地域連携型空き家流通促進事業」

2016年8月23日 13時00分 | カテゴリー: 活動報告

IMG_3295空き家対策というと「危険家屋の対策」が主になりがちです。しかし、京都市の空き家対策「空き家等の活用、適正管理等に関する条例」を制定し、空き家を資源と考え、発生の予防と地域コミュニティの活性化を基本理念としています。京都市内には「学区」とよばれる地域活動の単位が約200あり、そのうち約30学区が補助事業「地域連携型空き家流通促進事業」に取組んでいます。東山区の粟田学区の取組みについて、古川町商店街の中にある拠点で話を聞いたあと、現地を案内してもらいました。

空き家の調査結果から、これまで対策の対象とみられてきた市場に流通している空き家は約5%と少なく、形式的倉庫13%、放置71%の対応を考えるべきと分析しています。所有者の多くは高齢者であり、改修資金がない、投資する意味がない、決断できないので、「すぐ使つかえないので空き家」となっている悪循環の解消策として地域連携型空き家流通促進事業が進められています。京都市地域連携型空き家流通促進偉業

IMG_3312活動の基盤を「学区」にしているので、地域コミュニティの活性化につながっています。躯体を活かして改修することで京町屋を残しているのは、京都ならではだと思いました。高層ビルがなく、低層住居が続くゆったりした空間を心地よく感じました。近隣の理解を得るために、ゲストハウスにする場合は、旅館業の許可を取得することを条件にしているそうです。居住体験館で京都のくらしを体験してもらい、移住を促進する取組みもしています。

空き家を貸すという考えから、地域の資源としてまちづくりに活かす、人がつながる場にするという発想でしくみをつくっていく必要があると感じました。