JKビジネスという言葉の軽さが問題を見えにくくしている

2016年8月25日 13時22分 | カテゴリー: 活動報告

JKビジネスという言葉がありますが、あまり危険な印象がないと思いませんか。JKとは女子高生です。女子高生がマッサージをする「JKリフレ」や一緒に街を歩く「JKお散歩」などの総称がJKビジネスです。スカウトは優しく声をかけて誘い、アルバイト感覚で踏み込んだ少女たちに「売春」をさせて搾取するなど問題は深刻です。

現状を知るために、少女たちの支援をしているColabo(コラボ)による「夜の街歩きスタディーツアー」に参加しました。普段行くことのない場所で出会った、「JK喫茶」や「JK居酒屋」のチラシを配っている少女たちは、明るく声をかけてきました。スカウトの男性たちは、カジュアルな服装で街に溶け込んでいました。少女たちを商品として扱い、身も心も傷つけている「売るおとな」と「買うおとな」がいることに怒りを感じます。

児童買春の実態を伝える企画展『私たちは買われた』展にも行きました。展示されたメッセージをすべて読みました。「気づけてないなぁ」と心が重たくなりました。近くにいるかもしれない助けが必要な子どもたちに気づけていない。公的支援が機能していないどころか、人権侵害の加害者になっていることにも気づいていなかった。多くの人にこの現実を知ってほしい。家庭という居場所を失い、ホームレス状態になる少女たちが安心できるコラボのような居場所が必要です。

東京都では、「いわゆるJKビジネスにおける犯罪防止対策の在り方に関する有識者懇談会」の報告書が6月に公表されました。青少年の健全育成と犯罪防止のために法的規制と青少年を取り巻く社会環境の整備の対策が必要と報告されたとあり、権利擁護や人権侵害に対する予防対策という視点が見られません。若者支援は、治安対策ではなく、困難を抱える個々の実状に合わせて行えるよう、当事者やNPOと協力してつくるサポート体制であるべきです。